ATSUSHI

タリーと私の秘密の時間のATSUSHIのネタバレレビュー・内容・結末

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

蓋を開けたらこれも『スイス・アーミー・マン』に通ずる自己対話映画だった。

作品自体が凝ってない分、役者の凄みが光る。『モンスター』がそうだったように徹底的にリアルさを追求するシャーリース・セロンは凄いばかりで言う事が無い。失った輝きを取り戻そうとする様をこの人にやらせると切なくて…

そして百千といる若手の中でも数少ない<信頼できる若手>のマッケンジー・デイビス!『Always Shine』の性悪女、『ターミネーターDF』のグレイスに続いてこれ。
登場から何か違うと感じさせたお陰でこの映画も成立してるし、マーメイド姿も完璧。彼女の口からKonnichiwaが出るとドキッとしてしまうじゃないか

夜のハイウェイでいきなり『She's So Unusual』のダイジェストやるのが熱い!

アリ・アスター系みたいな人が作ったとは思えない映画が賑わうなか、こういう人の温度感が確かにある作品はやっぱり心地良い。






<追記>
子育てを疎かにする父親たちへの警鐘としてのメッセージは受け取れても、
それに乗じてゲームというコンテンツそのものを軽蔑する輩がいるのだが見当違いも場違いも甚だしい。実況動画のコメントに『ゲームしかしねぇのかよ。だっせ』っていうのと同じ。しかもそういうのに限ってゲームなんかやりませんよとか言う奴ばかり。

本作の旦那みたいな責任逃れも腹立つが、批判する側も仕方に問題あり。
実際に闘病中の方がプレイし続けたお陰で回復を迎えたというケースも存在し、近年では世界最高齢ゲーマーというギネス記録を残した90歳のおばあちゃんがいる。私自身が最近PS4買ったからというものの、これだけ生み出した功績にもっと気づいて欲しい。ゲームだって映画と同じように人の手で作られているのだから、それ相当のリスペクトを払うべき。

普段しませんとか言う奴が偉そうに口出すな