世界で最もその作品が翻訳された作家、アガサ・クリスティの色あせない名作。
原作を読んだのは中学生の頃だった。異国をひた走る豪華寝台列車オリエント急行、そこで起こる壮絶な殺人事件、そして想像もしていなかったラスト。ミステリー小説に興味を持ち始めたばかりの私にはかなりの衝撃だった。この映画はその時夢中で本を読んでいた私の想像がほぼそのまま映像になっていたような気がした。俳優達の演技は言わずもがな、列車の中の装飾や小道具一つ一つがクラシックで素敵だ。
本にはなかったスリリングな感じと映画ならではのドラマチックな音楽も加わって、みんなで見て楽しめるミステリー作品に仕上がっている。
