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オリエント急行殺人事件のtakのレビュー・感想・評価

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)
3.5
僕と母と妹は、アガサ・クリスティ作品と聞くと黙っていられないミステリ映画好き。わが家が楽しんできたピーター・ユスティノフやデビッド・スーシェが演じたポアロを、ケネス・ブラナーが!と聞いたら、僕もじっとしてられまへんでした。1974年映画化のシドニー・ルメット版も大好きだし。

今回の映画化もオールスターキャストが楽しい。
憎たらしいジョニデも、
デンチ大おばさまの公爵夫人も、
頭良さそうなデイジー・リドリー、
大健闘ペネロペちゃん、
いかにもうさん臭いウィレム・デフォーも、
貫禄のミシェル・ファイファーも、とにかくキャスティングの勝利。
限られた舞台だけに、見せ方にも工夫があって特に後半は飽きさせない。
ケネス・ブラナーのポアロは髭が大げさなのか、最後まで慣れなかったWW

ラストは灰色の脳細胞が人情に厚いところを強調してて、ここに泣かされたというご意見も多いみたい。結末を知って観ているのもあるけれど、74年版よりも理路整然とした印象が残って、謎解きの驚きは控えめ(個人の感想です)。まぁ、そこは優等生なシェークスピア俳優のケネス・ブラナーらしいと言えばらしいのかも。
ラスト、「ポアロ様をエジプトへお連れしないといけません!」
とお迎えがやって来る。次回は「ナイルに死す」ってことよね!(嬉)
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