有名過ぎるこのストーリーを今更どのように料理して披露するのか、というところが見所のはずだけど、あまり期待もしてなかったので期待外れという感じはしなかったものの、フツーの作品だった。
やっぱりBBCの名探偵ポワロシリーズの、それもとっておきの、満を持して作製されたオリエント急行殺人事件と比べてしまうといくら有名監督・俳優だろうとキレイなCGだろうと、デビット・スーシェ演じるポワロのラストの激昂の迫力には勝てないのであった。。あのシーンは今までの長きに渡る探偵ポワロのポワロたる所以の根幹にあった正義だとか悪だとか法律だとかがまるで音を立てて揺さぶられているような物であったが、今回は非常に残念なことに、サラッとしてた。
ちなみにこの作品のポワロは常田富士男のような容貌で、ともすれば他のキャラと見分けがつかなくなりそうなくらいフツーだった。
