のりちり

サーミの血ののりちりのレビュー・感想・評価

サーミの血(2016年製作の映画)
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サーミ人は、スウェーデンにいながらも、人種が違うと差別を受けていた。
主人公は、家の事情で、家を出てから、都会に憧れ、そこに住み高校に進学したいと願う。
しかし、知能が低いから、勉強についていけないという訳のわからない説が採用されていて、彼女は、名前も勝手に替えて、教師になる。

妹が亡くなったと聞いて、母に追い出されてから一度も帰ってなかった故郷に帰った。
今では、普通なんだろうけれど、日本でもアイヌ人の差別もあったりしたのと似ている。
同じ人なのに、差別を受けることを受け入れるしかなかった時代を生き抜いた。

もっと早く帰れば良かったのかもしれない。
しかし、それができなかった彼女の決意は固かったのだ。
気が付いたときは、遅かった。
彼女は何も悪くなかったのに。
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