田舎町で起きたレイプ事件、親と子、SNS、村社会…ありふれそうな要素だからこその普遍性にスウェーデンの薄暗い気候がフィルターをかけ、陰鬱が身に染みる。
ただし、終盤まで被害者が嘘をついてるのか分からないようにするためか、やたら台詞が少なく、沈黙して息づかいのみのシーンが多く、見ていて苦しいだけでなく、その演出が作為めいて辛かった。
問題提起とミステリアスさを優先の。
でもだからこそのラストの余韻もあるし、若いうちに見たら忘れられないと思うので、ユース部門でこれ?って思う重さだけど…うん、ユースだね。
東京国際映画祭2016