Jimmy

空海 ーKU-KAIー 美しき王妃の謎のJimmyのレビュー・感想・評価

3.3
絢爛たる華麗な映像美!
これは、ひとえに、VFX技術の進歩によるものだろう。本当に凄い。
自分の学生時代に映画館で公開時に観たコッポラ監督の『ワン・フロム・ザ・ハート』のオープニングシーンに驚いていたのとは別次元になったなぁ~、、という隔世の感を抱くようなチェン・カイコー監督作品。
観ていて、本当に面白かった!

この映画、日本公開された時には「日本語吹替え版」しか上映されなかったので、作品としては観たかったのだが、「外国映画の日本語吹替え版」は全く観ない。
そして、本作公開して暫くしてから「オリジナル言語版」も公開上映されたが、見逃していた。
今回観たのは「オリジナル言語版」。

唐の国に渡った(当時無名だった)若き僧侶の空海(染谷将太)が、詩人の白居易(ホアン・シュアン)と交流を深めるのだが、唐の都の長安では次々と権力者たちが奇妙な死に方する事件が起こる。
空海は白居易とともに、一連の事件の真相を探っていくうちに、何十年か前に日本から唐に渡った阿倍仲麻呂(阿部寛)の存在を知る。阿倍仲麻呂が皇帝に仕えた時代は、皇帝をはじめとする人々を魅了した美女の楊貴妃(チャン・ロンロン)がいた。
極楽の宴、妖猫の呪い、楊貴妃の真実……といった謎に迫っていくドラマ。

この映画の素晴らしい映像美は言葉では表し切れないほどたくさんあり、CG映像が素晴らしい。

また物語でも、楊貴妃の墓の件は、あの『ザ・バニシング―消失―』に似たものがあり、ちょっと怖い。
なかなか面白い芸術的な映画だったと思う。
Jimmy

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