たk41

THE BATMAN-ザ・バットマンーのたk41のレビュー・感想・評価

3.8
先行上映で一足先に。三時間近くひたすらに重厚感漂う作風に圧倒され続けたなぁ。ちと長過ぎた感じもあるけど。
ヒーロー映画らしからぬ、ミステリ、サスペンスに重きをおいた作風で、単なるヒーローというよりも探偵寄りなキャラクター像のブルースが何か新鮮だった。
原作には手を出してきていないので他のレビューを読む感じだと今作での人物像は原作のオリジン寄りの人物像だったりするとかで納得。DC(ディテクティブコミックス)の看板だし、そう言う要素も取り入れてるヒーロー像ってことなのかな。
ヴィランの視点から見た闇夜からヌッッと現れるバットマンの姿は完全にホラー映画で描かれるソレだよなぁ。予告編の時点でも分かっていたけどペンギンとのカーチェイスシーンでバットモービルがけたたましいエンジン音を轟かせて追跡してくるのはホントに恐怖でしかない。決着がついてからの逆さまの構図で躙り寄る蝙蝠男な絵面も最高。
ブルースの独白のシーンはウォッチメンのロールシャッハ味を強く感じたり。また、影を自称していたブルースが発煙筒を掲げて光の中を先導していく所の対比なんかも好きだったなぁ。
ペンギンのメイクが凄過ぎてコリンファレルと知らなきゃ絶対分からんレベル。
ラストのアーカムアサイラムでのヴィラン達のあの一幕、新生ジョーカーという認識で良いんだろうか。それもバリーコーガンが引き継いだ形で。
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