だーくろ

THE BATMAN-ザ・バットマンーのだーくろのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

◆批評
物語中のバットマンに正義を再定義させようとする話だと思った。

勝てば官軍は、決して正義じゃない。
正義と悪と表現してしまう価値観とか、社会的な心理、それは誰がどう決める?
リドラーは謎々を通して突き付ける。
リドラーのしていることも正義だしバットマンのしていることも正義。
信ずるもののために行動を起こし実行する点において、その違いはなんなんだという。

バットマンが謎をとき、暴れる程に汚職や公儀に反するような犯罪が掘り返され、日の目を浴びていく。リドラーにとって、バットマンは共に悪を暴いていく共犯者だし、ある意味ヒーローだ。
だかバットマンにとってリドラーはただの殺人鬼で悪である。
その実、歪み方が違うだけで本質は同じなのではと僕は感じた。

それでもバットマンは
「リドラーとは違う」
と信じて頑に貫く
そのスタイルこそが、まさにそのこと自体が彼の正義。
正義ってすごく強情な存在なんだと思った。それ故に怖い。

nobody
収容所でリドラーに放った一連の言葉は
鏡にむかって放った自問自答にも見えたし、あの歪み方がそのままバットマンが内包する危うさを見ているようであった。
ブルースは受け入れられたのだろうか

犯行の度に突き付けられる
これは悪じゃないの?
どこが正義なの?
公平とは?
というリドラーの裁き、死体謎かけは、文章として毎度残している謎々とは違い、答えがない問い掛けのように思えた。

バットマンとリドラーの対決は
お互いに悪を裁くという名目のもと、暴力の動機づけをしあってるいるようで、またその矛盾を指摘しあってるようにも感じた。

より正当性の高い暴力なら許されるのか
理由なき暴力は許されないのか
正義とは悪とはetc…
リドラーが残した問い掛けを今後続くであろう新シリーズを通してバットマンが答えていくのかな


◆単純な感想
バットモービルカッコ良すぎる。
ビジュアル的なダークなカッコ良さは際立ったけども、アクション好きな自分として映画館で立ち上がってフォーッて言いたくなる場面が欲しかった。
バットモービル登場シーンはカーチェイスの前にあのままペンギンに何かしら攻撃して欲しかった。銃とか飛び出てくるのかと思ったからちょっと、うん
飛び降りたりなどのGoPro的なカットは臨場感があってカッコ良い。
映画の予告で、カッコ良いシーン使い過ぎじゃないかしかし
キャットウーマンお綺麗すぎる。
セブンみたい、相棒ベテラン黒人だし
アメリカの鉄道ってあんなボロいの?治安のせい?
長いけど、観てられた、よかった
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