2022年 29本目
バットマン生誕2年後の世界らしい。上映時間が3時間！その上ひたすらトーンが暗く明るく楽しいみんなのヒーロー映画なんかを期待すると完全に違うものを観さされるのでそこは要注意かも知れません。
個人的にはこのダークな感じで淡々と進みながら、良い感じのサスペンス要素を含む展開は嫌いではないのですが一緒に観た10代の娘は「暗い！ひたすら暗い！ええ加減にしろというくらい暗い！」と暗いを連発してましたので、合う合わないが大きく分かれる作品である事は間違いありません。
今作のヴィランはリドラーなのですが、被害者を拉致する各動画の中ではマスクをしながらも良い感じの頭のおかしさを醸し出していますが、後半に実際に素顔を晒してバットマンと対面したシーンでは「静かなる狂気」を演じる事とはいかに難しい事か、を考えてしまいました。
演じたあの方(若い頃から演技派ですもんね)をもってしても、この感じで合ってるのかな？リドラーの内に秘めた狂気ってこの表現で正しい？と思ってしまったので、そういうものを画面を通して伝える事は本当に難しいのだと、改めて俳優さんて凄ぇなと感じました。
ただ、やはり3時間という時間は長く感じます。一定の低めのトーンのままで時間が流れるので、好意的な目線の自分でも途中何度も休憩したくなりました。
