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ペナルティループのbopapaのネタバレレビュー・内容・結末

ペナルティループ(2024年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

2024年22本目(劇場8本目)

大好きなタイムループものだとの前情報のみで鑑賞。こういうの大好きで勘の良い人だと結構早目でこの構図に気付けたりすんだろうかな。自分以外の人もループしているお話って割と漫画でも映画でもあるのですが、今回はソッチ系のループの話では無かったんですねー。





映画本編の中で明かされないままなのは、唯さんの正体は?とか、犯人の正体と目的は?みたいなのが謎として残るんだけど、実はそこはそんなに大事な事ではないのかも知れない。

というのも、個人的にはこのお話は「ボクの考えた最強の復讐劇」を何度も味わえる装置のお話であって、実際に死刑囚と自分が同時接続して相手に痛みを味合わせている訳では無さそうなんですよね。

あくまで被害者遺族の心の救済措置のひとつとして、脳内で復讐を成し遂げて少しでも溜飲下げて現実を生きませんか?というプログラムの話であり、犯人が唯を誘拐する時の設定も唯が何かから逃げていたその正体も、後悔し出して打ち解ける犯人も、全て主人公が「こうであって欲しい」を具現化した世界なんかなと思いました。

中盤の「あんた、やっぱり沢山人殺したの?」と問い掛ける時点ではサイコパスの連続殺人鬼としても捉えられるけれどラストに至っては完全に政府か何かの処刑人みたいな描かれ方になってたし。

まあ、実際あの鬼畜野郎は何度殺しても足りないわ!と思ってても3〜4回も残虐な殺し方をしたら割と心が疲れてしまい、主人公みたいに「もういいよ」となるのかも知れませんね。

心の救済措置としてのプログラムなのに。下手したら余計に心壊れちゃわないかい?と心配になりますね、怖いねー。
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