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サラエヴォの銃声のTOTのレビュー・感想・評価

サラエヴォの銃声(2016年製作の映画)
3.8
サラエヴォのホテル・ヨーロッパを舞台に交錯する過去と現代、風刺と怒り。
ロビーから客室、リネン室、厨房と、縫うように動くカメラが映す、ホテルの緊迫した一日は、ヨーロッパの現状を見るようで、面白いけど胃が痛い。
サラエヴォ事件の暗殺者と同姓同名の青年が、ジャーナリストと議論する会話の民族主義と国家主義は今の世界と呼応するようでゾッとして、やるせなくなった。
観終えてから‪「その引き金を引いた者は、英雄なのか、テロリストなのか」というキャッチコピーが脳内でこだましてる。
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