けまろう

ザーヤンデルードの夜のけまろうのネタバレレビュー・内容・結末

ザーヤンデルードの夜(2016年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

『ザーヤンデルードの夜』鑑賞。本作は内容よりも、日本での上映までに辿ってきた道のりだけで感じ入るものがある。元々100分だった作品が検閲で63分に短縮され、それでもイスラム革命の理念に合わないとされてお蔵入りとなり、10年以上の時を経てサルベージされ、修復・公開されたという、この映画をめぐる物語だけで映画が撮れそうな作品だ。
作品の内容は非常に難しかった。上映後に監督への質疑応答を聞き、大学の教授である主人公が説く、政権と暴力と文化の関係性が作品の伝えたいことだと理解した。政権が暴力的であるということは、私たちを取り巻く国民性とも言うべき文化が既に暴力性を帯びている。火のないところに煙は立たないというように、イランの日常には暴力が蔓延していたという。男性の女性に対する暴力、大人から子供への暴力、権力者から弱者への暴力。監督はそうした現実に対するメッセージを通じて、社会を変えようとしている。その姿勢に最も感動した。
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