いち麦

ザ・ティーチャーのいち麦のレビュー・感想・評価

ザ・ティーチャー(2016年製作の映画)
5.0
東京国際映画祭2016にて鑑賞。
人間の醜さ浅ましさを容赦なく描いた不快映画の秀作。授業教室、保護者会、生徒宅、女教師宅…とスリリングに場面転換しながら、問題教師だけでなく周囲の多くの人間の弱さと強さを丁寧に浮かばせ吸引力絶大。

舞台は80年代のチェコだが、この女教師の醜悪さは共産主義者だから、という訳ではないところは押さえておきたい。権力を後ろ盾にする者に普遍的な病理だろう。
いち麦

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