じゅげむ

なっちゃんはまだ新宿のじゅげむのレビュー・感想・評価

なっちゃんはまだ新宿(2016年製作の映画)
4.2
あきちゃんが忘れたものとはなんだろうか?

泣いてしまった

白いワンピースでクローゼットの中
丸まってる なっちゃん初登場シーンで
初めてリカちゃんやバービー人形を
買い与えて貰った時のような童心に還る
私だけのお姫様や…🧸というような
(妹の手に渡ったリカちゃんもバービーちゃんも最終的に丸坊主になって虐待の対象になった)

尼になったお人形達は全て処分したが
今でもバービーちゃんのお家だけ
実家で保管して貰っている
何故だかどうしてもこれだけは手離したくないのです

これはマーゴット・ロビーさんの『バービー』で書くべき内容かもしれない。早く観たいなあ

綿谷りささん原作の映画 『私をくいとめて』でも言及しましたが私にはイマジナリーフレンドが過去に居ました

必須とは言わないですが
殆どの人間に実はそれが必要なのでは?
と憶測と推測とをするのです

ほとんどの人間が何かしらの飢えを感じてて 私たちにはまだ何かが圧倒的に足りない
イマジナリーフレンドのことが今でも大好き
居なくなった時はしんどかった
簡単なお墓や祭壇をつくった

でも現実で生きてれば段々と薄れてしまうのです

前にも書きましたが私はイマジナリーフレンドを家族と共有していました

ある時家族と江の島に行って
とんびの群れを眺めながら こう質問しました
無人島にひとり連れていけるならだあれ?
すると家族はイマジナリーフレンドを
連れて行くと言うのです

衝撃で固まって泣いてしまいました

私の答えは求められなかったので
その場で言葉にはしなかったけれど
決断力があって体力のある男性だとか
あなただとか そんなつまらないことしか
思い浮かばなかったのです

現実は人をここまでくだらなくするのか
元々つまらない人間だったんだろうか
家族の純粋さに自分を恥じて泣きました

無人島に連れてくなら誰か〜
というのは心理テストで
なんかの映画でみたものです
言わずもがな解りそうですが
無人島に連れてくのは一番大切な人
という結果になるそうです
なんの映画だったっけなあ

本編の話に戻ります

私は日常的に高校生と携わる機会が
比較的多めですが この役者さんたちの
品行方正な高校生の再現度たるや
着飾ってないのに自信に溢れてて
みんな育ちが良さそうやなあ🩵と感心

あきちゃんもなっちゃんも大好きよ
あきちゃんのお友達も大好きよ
好きな人の好きな人はそりゃ好きだよね🩵

脚本 演出 俳優さん達の演技力 全部好きでした

虚構と解っていても
熱い血の通った骨太映画やと思う
じゅげむ

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