パンケーキレンズ

荒野の用心棒のパンケーキレンズのレビュー・感想・評価

荒野の用心棒(1964年製作の映画)
3.0
黒澤監督の『用心棒』は未見ですが
これはこれで一つの西部劇として楽しめました
イーストウッドの記念すべき初主演作品☆

流れ者のジョー(イーストウッド)が辿り着いた廃墟のような町
二人のボスが闘争を繰り返すその間を巧みに行き来し
お金を一握り、また一握りと懐にしまっていくのですが・・・

町にやってきたジョーはまず
「二人のボスの間に俺がいるのか・・・」とニヤッと笑う
もうそれだけで彼に与えられた人格がスッと掴めます

名前も知らない流れ者の彼を手厚く迎える住人の中でも
棺桶のおじいちゃんが一番いいキャラ
両家を衝突するように仕向けたはいいものの
死体の数がちと多い
おじいちゃん大忙し(笑)

「拳銃とライフルでは拳銃に勝ち目はない」というセリフに
その言葉通りにラストにもってくるのも上手しで
思わずニンマリしてしまいました♪

エンニオ・モリコーネの音楽が二人のにらみ合いを更に盛り上げます(ピーピー♪)

悪党ラモンのライフルの腕前も相当なもの
その腕前を逆手にとっての、お手製防弾チョッキ
ラモンの腕に数センチでも狂いがあれば、ジョーはあそこで死んでるんですから!

強きを挫き弱きを助ける
途中ズタボロになりながらも一直線に進むイーストウッドはやっぱりかっちょよかったです