荒野の用心棒の作品情報・感想・評価

「荒野の用心棒」に投稿された感想・評価

<概説>

二大勢力が鎬を削る街に一人の流れ者がやってくる。この風来坊がもたらす波乱は、一体誰に名声を与えるのか。後のマカロニの巨匠の名声を一躍轟かせた、黒澤明『用心棒』のリメイク的作品。

<感想>

本作の公開に伴った一悶着は聞いていました。

とはいえ盗作だなんだは今もよくある話ですから、そんなに気にしてはいなかったのですけれど。これは。

予想の三倍くらい、そのまんま『用心棒』。

街に二大勢力!前に見たよ!
智慧者の風来坊!前に見たよ!
彼による権謀術数!前に見たよ!

著作権法って大切だなあと実例から痛感。

ただこれは後々のことまで考えてみれば、セルジオ・レオーネ監督を貶めるばかりでもないのですよね。

黒澤明は『用心棒』から三十郎を、
セルジオ・レオーネは『用心棒』からモンコを、

名無しの男を成長させてみればどちらも魅力的なキャラクターになって、二次創作も実は偉大なんだよなと、これまた実例から痛感します。



ま、ドル箱三部作に関してはモーティマー大佐が一番魅力的という意見は覆りませんがね!

リー・ヴァン・クリーフの渋さに震える!
奥歯で咥える煙草が渋い
クリント・イーストウッドがワーキャー言われている理由が分かる。

中盤、「拳銃よりライフルの方が優れている」と悪役が発した何気ない一言を最後の決闘シーンで主人公がぶり返すところで、拳銃への誇りと自分の腕への自信を感じて最高だった。

言葉少なく、別れ際もあっさりで、男が憧れる男の姿がたまりません。
わか

わかの感想・評価

4.2
イーストウッドかっこよ映画
ワイワイしないクールな感じで真面目すぎない感じ
悪役がキャラ立ってるのって最高

銃いっぱい出てきて楽しい
ドル箱3部作の1作目。
セルジオ・レオーネ×エンニオ・モリコーネの組み合わせは間違いないです。
印象に残るBGMが約束されてるようなもの。予想通り映画終わった後も口ずさんじゃったなー🤭

イーストウッド、若くてスタイル良いし端正な顔立ち。

イーストウッド演じるジョーは、これでもかってくらい頭がキレてた。頭良すぎてちょっと回りくどくも感じだけど。
砂埃から出てくるシーンと早打ちシーンどちらもすごくカッコ良かったな。
Maoryu002

Maoryu002の感想・評価

4.0
国境の町に流れ者ジョー(クリント・イーストウッド)が現れる。町ではロホスとバクスター保安官が対立していた。ジョーは両者に取り入り欺き、彼らをかく乱する。そして、ライフルの名手であるラモンと対決することになる。

セルジオ・レオーネ監督のマカロニウエスタン。
ストーリーは黒澤明監督の「用心棒」そのままだが、よくできてて面白い。

オープニングの音楽と、あの雰囲気が堪らないし、典型的なワルに美人が出てくるわかりやすさも魅力だ。
始めて観たときは、冒頭の拳銃目線の早打ちのシーンに痺れたものだ。
そして、傷ついた主人公が起死回生の逆転劇で相手を追い詰め、1発の銃弾で決着をつける演出は素晴らしい!
緑雨

緑雨の感想・評価

3.0
設定を借りているだけで、黒澤『用心棒』は換骨奪胎され、本質を完全に異にする映画になっている。例えば、両勢力は均衡を前提としておらず、双方の勢力を軽妙に行ったり来たりする主人公という洒脱さも志向されていない。

後のレオーネ映画に比べると演出が性急すぎ、ケレン味が感じられないが、鉄板を胸に入れて撃たれても撃たれても倒れないあたりは面白い。そんなら頭を狙えばいいじゃん、とか野暮なツッコミを入れたくなるあたりが実に素敵だ。
notebook

notebookの感想・評価

3.9
メキシコとアメリカの国境の小さな町サン・ミゲル。荒涼たる町にある日、一人のガンマンが訪れる。ただの通りすがりだったが町が二大勢力が争いをしていることを利用して金銭を得ることを図る。男は名前を名乗らないことから“ジョー”とあだ名がつけられた。ジョーは2つの勢力を行き来して金銭を稼ごうとする…。

ご存知、黒澤明監督の「用心棒」の偉大なる盗作。
ストーリーは本家のコメディ部分を省略して、バイオレンスを強調。
笑いがないのが好みが分かれるところだが、上映時間も短く見やすい。

イーストウッド演じるガンマンは本家の三船敏郎より、クールでドライで大胆不敵。
敵役のジャン・マリア・ヴォロンテも本家の仲代達矢より、暴力に取り憑かれた虚無感の漂う男。
ガンマンでありながら、対峙した時の鋭い緊張感は時代劇の剣の達人そのもの。

策略がバレて、半殺しにされる完璧ではないヒーロー像と、復讐するカタルシス。
最後は砂煙の中に去って行く、西部劇お決まりの予定調和。
本家も西部劇を元にしているため、それらがピタリとハマり、本作もまたカッコいい。

鑑賞後はエンニオ・モリコーネの音楽がしばらく耳から離れない。
流れ者の西部劇に何とも言えない哀愁のメロディーが素晴らしい。

高潔なヒーローが悪を打ち倒すという、従来の西部劇の勧善懲悪調の道徳的なスタイルを切り捨て、荒野に生きるギラギラした男たちの欲望を描き、マカロニウエスタンという新しい映画のジャンルを確立した。
やはりエポック・メイキングだ。
 この映画は、ダシール・ハメットによる1929年の小説「血の収穫」に基づいた用心棒(1961)のリメイクです。
 実際、用心棒の脚本家である黒澤明と菊島隆三が著作権侵害で映画製作者を訴えたため、この映画の米国での公開は遅れました。
 黒澤と菊島が勝ち、その結果、この映画の日本、台湾、韓国の世界的な総独占配給権の15%を獲得しました。 黒澤は、この映画から、用心棒(1961)よりも多くのお金を稼いだと言ったそうです。


ジョー(クリント・イーストウッド)がラモン(ジャン・マリア・ヴォロンテ)と対戦するシーンは、ボイラープレートを防弾チョッキとして使用しています。
 『バック・トゥ・ザ・フューチャーパートII』(1989年)でビフ・タネン(トーマス・F)にがこの映画荒野の用心棒を鑑賞しています。
 『バック・トゥ・ザ・フューチャーパートIII』(1990年)でマーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)がイーストウッドと同じような服を着ていて、彼の名前を尋ねられると「クリント・イーストウッド」と言うのも面白いです。
 
 クリントイーストウッドは、最初の主役だったので彼のキャラクターの衣装は自前でした。
 彼はハリウッド大通りのスポーツショップから黒のジーンズを購入し、帽子はサンタモニカのワードローブ会社から、トレードマークの黒の葉巻はビバリーヒルズの店から購入しました。
 ブーツに関してはローハイド1959年と同じブーツを履いています。
 気合が入っていますね。
 交換用の小道具がなかったので、クリント・イーストウッドは毎晩彼の衣装を家に持ち帰ったみたいです。
 イーストウッド自身が葉巻を3つに切って短くしました。 イーストウッド自身は非喫煙者です。

 この映画に出演するクリント・イーストウッドの提示価格はわずか15,000ドルだそうです。
Heather

Heatherの感想・評価

4.0
あ、これか!!!!!ってなりました。そうです、あれです(なに)。

撃たれても撃たれても起き上がるクリントイーストウッド。
「え、なんで??」この不思議さが本来見どころのはずだがもうこの現代で観る殆どの人には展開たぶんバレちゃってるんよね(笑)

もう1回黒澤映画の用心棒も観てみようかな。類似点がかなりありそう。

終盤のカメラワークなかなか面白い。
tak

takの感想・評価

3.9
マカロニウエスタンを確立させたセルジオ・レオーネ監督の傑作。黒澤明監督の「用心棒」を勝手に翻案して訴訟沙汰になった映画だけれど、ひとつのムーブメントを創り出したことは大きい。一方「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のせいで、世界中にネタバレされてしまった不幸な映画でもあるw

メキシコ国境にある小さな街は、保安官と悪党揃いのミゲル一家が対立していた。街に現れた流れ者が、それぞれの陣営を引っかき回して対立を煽る様子は、次にどうなる?裏切ってることに気づかれるのでは?と映画に惹きつけられる。とはいえ、基本は「用心棒」なんだから元ネタの良さではあるのだろうが。

クリント・イーストウッドのカッコよさ、クライマックスの不屈の闘志には感激する。でもなんで彼はここまでの行動をとるの?と、初めて観た時思ったが、今回ウン十年ぶりに観てもそこだけは同じ気持ちになる。でもいい。エンニオ・モリコーネの音楽もカッコいいんだもの。
>|