親孝行プレイという深夜ドラマで面白いイケメン俳優がいるもんだと思って、その後、そのおこだわり…で相当の映画マニアだということを知った斎藤工クンの初監督とのこと。
イケメンのクセにノリのいい男って男子にはたまらないよなぁ…団地でのアホなセールスマン?役とかシンゴジラの無意味なちょい役とか…好き。中年になったらもっと深イイ男になっちゃうんだろうなぁ、なんて。
凝らされているであろう映画論的な技法やらはわかないけど、穏やかで好みな物語。
亡くなった人の知らなかった一面を君次第で死んだ後でもいくらでも知ることは出来る…はほかの映画で拾ったいい言葉だけど、まさにそんな感じ。
ブランク…どちらかからの一方的な想像力と圧倒的な不在。
空白が増幅してしまう感情とかすれ違いが明らかになった時の優しい雰囲気はとっても良かった。
分かりやす過ぎる?というところもあったけど、伝えたい主題はなんとも好み。この手の話は母性が前面に出てくる話が多い気がするけど、これは男だけの男の話って感じ。
女性がどこまで共感できるか分からないけど、自分のそれなりの遣る瀬無さを親父に投影して優しくしてあげようかなんて思えたりもした。次回作もあれば観たい。