伏線や細かい仕掛け、メタファーが満載で凄いです。
低予算を脚本で補うぞ！ってスタイルの見本みたいな。
ホラー・サスペンスというより、ミステリー・スリラーな印象でした。
不安を煽る｢間｣とかカットがキューブリックみたいだなあと思ってたら、登場人物が直球で｢これ、アイズワイドシャットだ！｣って言ってて、爆笑しました。
よく出来てると思います。怖かった。
人種差別モノとしても示唆に富んでおり、問題提起としてはバッチリだと思います。
サウスパークでもスタンとトークンが喧嘩するエピソードで同じような問題提起してました。あれも深くて必見です。
こういう、黒人に理解を示す態度を取る白人への違和感。
見た目とか無知から出る差別より根源的で、余計お反吐が出そうでございます。(自戒も込めて)
100分という尺も簡潔で良かったし、ムーンライトにも通じる黒人の繊細さ、ドキドキする違和感など全体的にとても楽しめました。んですが。
終盤で明らかになる、白人結社の手段と目的が…稚拙過ぎて(対抗手段も暴力だけ！？)それら全て台無しにして、マイナス0.8って感じです…残念
