あきしげ

デビルバスターズのあきしげのレビュー・感想・評価

デビルバスターズ(2016年製作の映画)
2.0
幽霊映画のごちゃ混ぜ映画。

良かった点。

・アサイラムなのにマシな内容
・アサイラムなのに少し怖い

悪かった点。

・ポッと出のヤツが主人公
・その主人公が都合良く霊能力に覚醒
・真犯人がベタすぎる
・最後の方、幽霊関係ないじゃん

アサイラムから出たモックバスター。
低予算、短期間がウリのアサイラムの作品。
だが、意外にも本作は丁寧に作られています。

どうやら監督はアサイラムではベテラン。
だから映画の作り方が分かっている。
もちろん、それはアサイラムのレベルだが。

ヘンリーという人が殺された妻子の魂を救おうとする。
彼が作ったセンサー、ゴーグル、捕獲装置を使う。
これで『ゴーストハンターズ』の便乗となる。
中身は『死霊館』に近いテイストを持つ。
つまり、アメリカン・ホラーとジャパニーズ・ホラーが融合した感じ。

低予算と短期間だから舞台は屋敷の中。
片手で数えられるほど登場人物。
特殊効果も安上がりでCGはあまりない。
本作はアサイラムが持つ技術を限界まで引き出している。
ある意味、本作はアサイラムのトップクラスと言える。

しかし、それはアサイラムの範疇。
これが『死霊館』に迫る面白さではない。

幽霊は様々な種類が登場する。
ほぼ一瞬だが、スパイダーウォーク、貞子、伽椰子。
それに『武器人間』のモスキートなども出てくる。
幽霊モノを詰め込んだ作品。

最後の方では731部隊の話しが登場。
今さらそんな事を言われても、という感じ。
多分、監督は日本にハマっている可能性がある。
劇中に日立のブラウン管テレビが出ているし。

でも、アサイラムとしてマトモな作品だったと思う。
あきしげ

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