もりいゆうた

カーズ/クロスロードのもりいゆうたのレビュー・感想・評価

カーズ/クロスロード(2017年製作の映画)
4.4
『トイ・ストーリー3』と甲乙つけがたいくらい続編の傑作!25年という長い歴史のあるピクサー作品の中で、続編が3まであるのはトイ・ストーリーとカーズだけ。なんで日本ではカーズがそこまで人気がないのかわからない!

ベテランレーサーとなったライトニング・マックィーンが新世代ルーキーの登場やクラッシュ事故により「人生の岐路(クロスロード)」に立たされ、これまでの仲間や新たな相棒に支えられながら運命の決断を迫られるという、前2作とは打って変わり大人向けの内容。

トイ・ストーリーと同じく、やはり最後は「意志を受け継ぐ」になるよね。素晴らしい。

そして、「自分の気持ちに正直になって、夢を追え!自分の力で掴みとるんだ!」という力強いメッセージも感じた。

ただ、自分の中で最高得点である☆4.5ではなく☆4.4にしたのは、ラストに納得がいかなかったから。

代わりに走ってもらうのは驚いたし心震えた。すごく、いい。ただレースで勝てるのはおかしい。車が人間にしか見えないくらい今まであんなにリアリティを貫いてきて、最後の最後で急に現実に戻されてしまった感じ。「なんだ、結局、アニメか」って。今まで一度も試合に出たことない選手が勝てるわけないじゃんかー!!!!

ふぅ。それにしても『トイ・ストーリー3』見た直後に『カーズ3』見ていなかったらもっと感動していただろうなぁ、タイミングが悪かったね。

本作は監督がアスリートをリサーチして着想を得たらしい。アスリートは他の職業とは違い、続けられる期間が限られている。辞め時を自分で決められる人はほとんどいない。それだけにマックィーンがどういう決断をするのか、感情移入半端なかった。

たぶんカーズはもう続編は作られないだろうから、これで最後。素晴らしい作品をありがとうございました!!!