伝説のスナイパーの息子(本人はそう呼ばれるのを嫌がる)米軍海兵隊の狙撃兵ブランドンを主人公にした戦争アクションシリーズ6作目。前作では親子揃って登場していましたが本作ではオヤジの出番は無し。その代わり4作目でも教官として出ていたミラーが再登場しています。
話としてはブランドンが処刑現場にいた少年兵への銃撃をためらい作戦は成功するも人質が命を落としてしまうという導入。大佐(『24』の黒人大統領の人)からジョージアでパイプラインをアフガン過激派から守る新たな任務が課されるという筋です。例によって裏切り者の存在が出てきますが同時にスナイパーに狙われたりするサスペンスもありその辺りはシリーズとしての矜持を保っていたと思います。
このシリーズ第1作目が1992年と現在(2023年10月時点)で30年前から始まっている長期シリーズですが本作の2016年時点でドローン兵器やテロリストによるハッキングなど時代に合わせて「狙撃」というか戦争が進化していく歴史も辿れるのが良かったです。