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スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー/純愛日記のsonozyのレビュー・感想・評価

4.0
1969年、ロイ・アンダーソン監督のデビュー作。
ベルリン国際映画祭で4冠受賞。
日本公開時(20分もカットされたそうです)の邦題は『純愛日記』笑;

15歳の少年ペールと、もうすぐ14歳になる少女アニカのみずみずしく危ういラブストーリー。
ではあるんですが、この作品の約30年後にシュール&不条理なブラックコメディの"リビング・トリロジー"3作(散歩する惑星/愛おしき隣人/さよなら、人類)を生み出す監督なので、そうはいきません。

ペールの家は5人の従業員を抱える自動車の塗装工場でペールも手伝っている。
アニカの父ヨーンは冷蔵庫のセールスマンでややサイコなキャラで母エルサは絶望状態。
エルサの妹で人生に失敗し精神を病んだ美しいエヴァという謎めく存在も。

ペールの家族・親類が集まる湖畔の別荘に訪れるアニカと両親。
この後半、ストーリーは一気に不穏なミステリアス色を帯びていきます。
そして、不可解なラスト。

この監督、興行的に失敗したという次作『Giliap』以降、リビング・トリロジー3作までの25年間は、CM監督として活躍していたようで、そこでシュールに磨きをかけたんでしょうか。笑

で、アニカ役のアン・ソフィ・シリーン。このジャケットのミニの後ろ姿から想像する通り?キュートなんです。かなりスコアアップに貢献。笑
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