めしいらず

光のめしいらずのレビュー・感想・評価

(2017年製作の映画)
3.4
対象のそのままを見て、言葉に換える難しさ。そこに主観が交じれば感興の誘導になるし、客観に偏れば単なる状況説明になる。主観はつまりは自分語りであろうし、客観はおそらく対象への無関心なのだろう。自分の中を通った言葉で対象のそのままの姿を形を歪めずに捉えようとするのは、愛情と言い換えることもできそうだ。対象への関心と共感を覚える時、自ずと自分自身は滅されている。相手に感じた愛おしさの衝動が、己への不甲斐なさを易々と超えていく。その時、彼らは光に包まれていた。
光と風の映像がいつもながら素晴らしい。そして、主演の水崎綾女のことが見ている間にどんどん好きになっていく。
めしいらず

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