めしいらず

マルサの女のめしいらずのレビュー・感想・評価

マルサの女(1987年製作の映画)
4.2
税務調査員の主人公が有能さを買われ国税局の査察官(マルサ)に任命され、税務署員時代から目を付けていたラブホテル経営車の、やくざや銀行も絡んだ大きな脱税のカラクリに挑み一網打尽にする。とにかくお話が圧倒的に面白い伊丹作品の代表作の一つ。本筋はもちろん、サイドストーリーまできっちり面白いのが伊丹映画の特長で、例えばパチンコ屋の件りの、伊東四朗、小沢栄太郎、主人公役宮本信子の掛け合いなんてすごく好き。また配役も絶品で、いつも寝癖の主人公、コミカルな熱血感津川雅彦、マルサのジャック・ニコルソン大地康雄、踊り出す山崎努などなど、みんな何とまあ魅力的なことか。そして妙に生々しくて濃厚で、その上に可笑しい濡れ場シーンも毎回のお約束。結局はリアルな人間の面白さが作品のそれとイコールであるのが良い映画なのだと思う。
再…鑑賞。
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