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光のchipのレビュー・感想・評価

(2017年製作の映画)
3.8
永瀬正敏さんが好きで、舞台挨拶にも二回行きました。
この作品は映画館で見逃したものでした。


視力を失くしたカメラマン中森を演じます。
その眼差しは弱く、悲しげで空っぽな表情が切なかった。
今まで見えていたものが次第に見えなくなっていく、
それは塑像するだけで恐ろしいこと…
ましてカメラマン…
一番大事なものを捨てなければいけない辛さを理解して、
寄り添ってくれる美佐子がいて良かった。
彼女が父親と撮った写真の夕日、
彼の写真集の夕日、
劇中の映画のラストの夕日、
この光が二人を結んだと思います。


音声ガイドという仕事を初めて知りました。
ラストに響いたのは懐かしい声でした。
「重三の見つめる先、そこに光」
かすかでも差し込む光があれば歩いていける、
そんなメッセージでしょうか。


神野三鈴さんの優しい声が役柄にマッチして良かったです。
ジャズピアニスト小曾根真さんの奥様なんですね~
昨年春、スティホームの時、2か月間、自宅から無料で毎日ライブ配信してくれました。神野三鈴さんは曲紹介とトークの担当でした。
映画の中の声で、
「あ、あの時の三鈴さん!」ってすぐにわかりました。
ハイトーンであったかい声なんです~
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