光の捉え方が抜群に良い!そして注目すべきは撮り方で、顔や肩越しのアップが連続する。これは肩越しは永瀬正敏の少ない視界を表現し、顔のアップは視覚障害者が捉えられない画面の多義性を排した結果と考えられる。
このアップが主となる撮り方はドライヤーの裁かるるジャンヌと共通していて、顔のアップが連続することによりアップ本来の役割が機能せず、顔の機微により感情の揺れ・真に表現されるものを感じ取れた気がする。永瀬正敏の髭が伸びてたっぽいのを含めてリアリズムと言えると思う。圧巻の演技力でした。
あと、水崎綾女が顔を触らせるシーンが見惚れるというか釘付けになってしまった、好き。夕日が見え隠れするあれもいいし、パンチするのも可愛くていい笑
大切なものを失っても人生終わりじゃなくて、失ったからこそ“感じる”ことができるなにかが、あそこにはあるのかもしれないですね。とっても良い映画でした!!