ぽんぬふ

光のぽんぬふのレビュー・感想・評価

(2017年製作の映画)
3.3
写真は言語化される以前の世界の光をそのまま切り取ることができるが、それがあまりにも具体的すぎるために、写真に偶然写ってしまった細部へ執着させられ(主人公が父の持ち物を全ておぼえているように)、偶然にも写りこまなかったフレームの外のあらゆる事物への想像力を奪われてしまう。それはこの映画そのものについても当てはまる構図で、だから顔のクローズアップという極めて具体的かつ限定的なショットを多用するのだが、ちょっとそれがやりすぎかなと思った。引きの風景のショットは良いが、クローズアップとの対比が活きているとは思わなかったし。
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