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gifted/ギフテッドのtsuyocinemaのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
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【ギフテッド/Gifted】
自殺により夭折した女性天才数学者ダイアン一人娘メアリーを養う数学者の弟フランク。
フランクはメアリーに『普通のこども』としての生活をさせようとするが、天才すぎるメアリーをダイアンの母親である超絶教育ママのイブリンは娘が解きあかせなかった数学の課題を解かせるためにメアリーをエリート教育させようとするためにフランクからメアリーの親権を奪おうとする…
そんな天才児の親権を争う話で、感情移入しにくいかなと思ったら、まぁボロボロ泣いたよね。2回も。
フランクや隣人のロバータの親ではないが、メアリーに対しての深い愛情がもう堪らない。
対してイブリンは我が娘と同じく、メアリーにも数学の天才という機能でしか、見ていない。
その対比による結末は人間というのは能力でなくその人の『存在』にこそ価値があるという普遍的な感動を与えてくれる。
そしてこの感動を下支えしたのはメアリーを演じたマッケンナ・グレイスちゃんとしっかり伏線回収する丁寧な映画づくりのおかげ。
いい意味で『地味にいい映画』なのだが、あらゆる人に見てもらいたい。
あとフランクと担任の先生がワンナイトかました後のメアリーの不敵の笑みはマジで子供の残酷さある笑いで怖かったけど(とはいえ爆笑)、本当天才的演技!
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