青二歳

勝利に向かっての青二歳のレビュー・感想・評価

勝利に向かって(1939年製作の映画)
3.1
1939年のソ連国内向けプロパガンダアニメーション。スターリンの第一次・第二次五ヶ年計画の達成を讃え、第三次五ヶ年計画への意欲を鼓舞せんとする構成。
第一次では電化計画がやはり重要だったんだなと分かる。のちに70年代になってイワン・アクセンチュクが“電化を進めよ”で描いたものですね。
ついで第二次五ヶ年計画。軍備拡張と“生産性向上運動”のシンボルとなった炭鉱夫スタハノフが紹介されます。そしてソフホーズ・コルホーズ、重工業のさまざまな工場、北極観測隊などが紹介され、順調な右肩上がりの発展が期待される描写となり、最後に第三次五ヶ年計画へ進むソビエトの姿が汽車に託されます。

シンプルに直截的な政策賛美で、記号的なアニメーションが印象的。富農追放がちょっと面白いかな。資本主義に毒されているという評価なので、アメリカ人のように醜く戯画化されているんですね。
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