エンドロール

出口のない海のエンドロールのレビュー・感想・評価

出口のない海(2006年製作の映画)
3.3
wowow でリアルタイムで映画を視聴することはほぼないのだが、今回はタイミングが合ったので。この作品を8月15日に観られて良かった。
人間魚雷・回天の存在を知ってからというもの、それを扱った作品に何故か惹かれる。そして何故か、惹かれることに後ろめたさを感じる。回天自体が罪深い兵器であり、選ばれた若者たちは帰っては来られないことを分かった上でそれに乗り込む。結果敗戦したとは言え彼らの文字通り捨て身の攻撃があって、今の日本が、自分の生活が存在しているからなのだろう。
15年前の作品なのでキャストが皆若い。映画としての完成度はさておき、回天の存在については日本史が続く限り省かれてはならないと思うので、この映画が制作されて良かった。それにしても回天、出撃できたのが4艇中1艇とは。実際にこの程度の精度だったのであれば、乗り手が本当に気の毒だ。毎度死ぬ気で乗り込んでいるのに、2度以上戻って来るとか。
北氏の最期はどうだったのだろう。