シリーズのラストを飾る作品だからか、いちばん無常感が強い。予告ではたけし演じる大友が海に銃を撃ったあと死んだ魚が浮いてるカットが繋がれていて、コメディ寄りにしてるのかと思ったが、本編は全然そんなことはなかった。
大暴れする大友が疲れ切ってしまうように、北野武ももう暴力映画には疲れてしまったのかもしれない。ヒットしたから作れ作れという周囲からのプレッシャーもあったのだろう。駒のように扱われる大友と自分を重ねているところがあるのかも。
しかし一番怖いのは帳会長だよな…中田と花田を一喝するシーンは“本物”にしか見えないよ。