人間なら誰もが持っている負の側面を凝縮したような映画だった。見ていて気分の悪い要素が多く出てくるのに作品に引き込まれたのは、脚本の出来が素晴らしかったからだ。そして、所々で監督の独特のセンスが光っていたのも良かった。特に、中学生二人がつくる少し気味の悪い音楽の引力が凄かった。
本作は、政治家の奥さんが主人公なので、劇中に選挙活動シーンが出てくる。この選挙戦のシーンで、支援者の人たちがダンスをしていたのがとても気になったので調べてみたら、韓国の選挙戦では実際にダンスを踊ったりするそうだ。何だか日本の選挙より少し楽しそうだなと思った。
