てっきり山Pのだと思って録画しなかった…まさか地上派でやるとは
この2では力石との対戦後からあの有名なラストまでが描かれている
「立て~!立つんだジョー!!」丹下段平のこの有名なフレーズ、しかし今回あまりにも圧倒的すぎるチャンピオン、ジョーの体を蝕むパンチドランカーに恐怖し「ジョー!立つんじゃねぇ!」と口にしてしまう
ホセに壊されたかつてのライバル、カーロス・リベラの姿はあまりにも痛々しく、そして誰しもジョーの未来をカーロスに見てしまう
ジョーを含め登場人物の心の移り変わりが丁寧に描かれていて驚いた、しっかりしたボクシングドラマだったんですね
ジョー最後のライバルであるホセ・メンドーサ、圧倒的な実力を持つ冷酷なチャンピオンのイメージがあったのですが、観直してみたら物凄く人間的
自分が壊したカーロス・リベラが観戦しに来ているのを見て動揺したり、対戦相手のジョーの身を案じたりと
愛する家族もおり、ボクシングでもチャンピオンと幸せのただ中にある彼に取って、ボクシングは人生の一部である
対してジョーはボクシングの中に全てがある、体をパンチドランカーに蝕まれており、例えホセとの試合で廃人になろうとも彼に挑まずにはいられない
ホセはこの人生におけるボクシングの位置付けの違いにより、何度も立ち上がり向かってくるジョーを理解できず、その姿に恐怖する
試合ではマンガ的な演出も多々ある、ハリマオとか…しかし全体的に今見直してもやっぱり迫力がありカッコよくて思わず息を飲む
試合の勝利ではなく自分の証明のために戦った点ではロッキーと似ているジョーだが、試合を終えエイドリアンを抱き締め歓喜の頂点で終わるロッキーとは対照的に静かにその最後の時を迎える
果たしてジョーはどうなったのか!?
これについては数年前に作者の方が一枚のイラストで答えを出して下さっていましたが、ラストから余りにも時間が経ちすぎてるし、それぞれの想像にお任せします、でよかったのではと思ってしまう