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名探偵コナン から紅の恋歌のmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.7
俺は灰原が好きだが今作の灰原は出番が少ない。
出番が少ないけど、その数少ない登場シーンのセリフと仕草がたまらない。しかもあの灰原がせかせかとなかなかコナンに尽くす。灰原が至れり尽くせり状態の工藤は何様か!うらやましい!

ちはやふると言い、百人一首ブームなのか。
百人一首は昔の人の昔の政治や恋や人生に想いを馳せる歌の集まりで、それが時を超えて、現代の言葉とまたちょっと違ってたり、そもそもストレートに表現してなかったりで、簡単にわからない文体という、どこか謎めいてて、内に秘めた想いが見え隠れしているところが、今の日本人にも何か通ずるところがあるんだろう。
誰が誰にこんな想いで書いた歌、と言われると、人のラブレターを後から盗み見てるようで何とも複雑な気分だが、ドキドキはする。

今回は灰原の出番少なめで服部と和葉ちゃんメイン。ただこの2人も新一と蘭と同様に、もう、ええ加減、認め合えよ!答え出てるやんけ!の部分を、なかなか答え出さずに、あえてそれを直接言わずにやってる。
何かこれも、秘め事がある百人一首っぽい感じがする。

相変わらず最後の推理の畳み掛けは急展開すぎて、大人の俺も置いていかれがちで、推理しながらちょうどテンポよく次のトラブルや推理の結果が出てくる相変わらずの展開。
ある意味そこはまぁどうでも良し、として、恋愛をテーマに要所要所にモヤモヤしたり、ドキドキしたり、好きな子にわざとイタズラしちゃう“あの感じ”もあったりして話としてはとても楽しめる。
そして、服部と工藤のコンビネーションと2人の勇敢さに惚れる。

灰原がもっと見たかった。
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