ろく

金なら返せん!のろくのレビュー・感想・評価

金なら返せん!(1994年製作の映画)
3.3
主役が江頭2:50なだけでもうなんだこれな映画なんだけど、その江頭がマジメに演技しているはずだけでほんとサイコーである。そしてヒロインは渡辺典子。薬師丸ひろ子、原田知世とともに角川三人娘に名を連ねるあの渡辺典子。いいのかこんな作品にでて。

さらには大森嘉之(誰?)の父親役に大林宣彦(なんで出た?)、リポーター役に春風亭昇太、当然物語の裏主役として大川総裁。うーん、無駄に豪華でいいのか、こんな映画。

まあ江頭がマジメに演技やっているだけで面白いのでそれだけでも見る価値あるし、平成元禄の妙な乗りの「寒い笑い」も好き好き。最後は大川総裁のもっともらしい説教までついてくる。ああ、バカ映画ですか?バカ映画ですよ。

主役の江頭は渡辺のデート代のために借金をしまくる。当然返せないわけでつぎつぎと借金は増えてくる。取り立ても厳しくなりほとほと困っているとこに大川総裁が現れ、借金を返済しなくていい技を伝授するのだけど・・・

最後までうすら寒い映画だけど、当時のVシネだからこんなものであろう。江頭は60分過ぎまで真面目マジメキャラだけど、最後で少しだけ今の片鱗が出る。そうこなくっちゃ、エガちゃん。

あとは取り立て役のヤクザでフランキー為貝(東京フレンドパーク)が出いるのも見もの。すぐ尻を出す。当時は何かというと芸人が服を脱いでいた時代(井出らっきょも出て欲しかった)。その伝統はこの映画でも見ることができますよ。

最後は自主映画のえびぞり巨匠天国みたいな感じで終わるのとっても懐かしい感じで見れますよ。ああ、平成って平和だったんだなぁ。

渡辺典子、なぜかこんな映画なのにベッドシーンは見せてくれる。どうした典子、晴れときどき殺人のお前はどこにいったんだ?ちなみに今って何をしているんだろう(謎は深まる)。
ろく

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