このレビューはネタバレを含みます
ネタバレ
黒沢清やる気ないのか精一杯でこれなのか?
いちおう宇宙人侵略ホラーだったようだが、なんじゃこりゃ??という阿保臭くなるようなゲテモノ感に終始。とんでもないこけおどしの食わせ物映画だったとしか言いようがない。
まず侵略する宇宙人の真の姿というのが結局は分からず、人間に成りすます彼らのジワリゾクリ来るような恐怖感もまるでない。
そのための特殊な演出や映像効果があるわけでもなく(女の子の超常性が少しだけ)、宇宙人であることを分からせるために役者に口で説明させ、彼らに宇宙人らしい演技を丸投げした結果「始めから最後まで普通の日本人」としか感じられないまんま。
おまけに人間に簡単に乗り移れる能力を持つはずの女の子宇宙人が、息があるうちそうせずに簡単に自らの生存を断念するなんて???だし、失笑苦笑どっちらけもいいところ。(周りに乗り移れる対象者がいっぱいいたのにね)
さらには「愛の概念を吸収し、その素晴らしさに心打たれてしまったがために地球侵略を中止」する宇宙人に到っては呆れかえるしかない・・・
黒沢清監督と言えば個人的に「ムカつくねじくれホラー演出」という印象が強いけれど、どうもこの映画に対するモチベーションは相当低かったのではと推察。こちらに恐怖もパッションも伝わって来なかったのはやる気がなかったからなのだろう。(推定出力30%)
しかし、実はやる気満々だったが、単純に力量が不足していた可能性も考えられないわけではない。
業界関係者の方がどう考えておられるか知りたいものだと思う。
豪華俳優陣も宝の持ち腐れ、ブラックアウト多用の編集も雑、音楽も変だった。
012109