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散歩する侵略者のTOTのレビュー・感想・評価

散歩する侵略者(2017年製作の映画)
3.9
実体なき寄生獣、散歩する侵略者。
ラフな顔して狂いなくエンターテイメントに描き出す非日常、1組の男女が辿り着く世界の終わりの風景。
イキウメ前川さんの原作に、CUREとかカリスマとか、過去作のエッセンスも顔をのぞかせつつ(概念奪う指トン、まんまCUREの萩原聖人)、シュールな笑い、書き割り的CG、派手なアクションをのせ、黒沢清自らの器、限界、長所を生かした変奏。
原作未読だけど、たまに見える人物配置や台詞の舞台原作感をほっておくような、映像としての言葉足さない感も割と好きでした。
盤石の役者で、いつも生まれたてみたいな松田龍平と、安定の長澤まさみ(うまいね〜)、うるさい長谷川博己、いかにも新人類っぽい高杉真宙、恒松祐里のキレキレアクションすごい。
しかし強烈なインパクトを残したのはカソックを着た東出昌大でした。
飛び道具ずるい。
WOWOWのドラマも楽しみにしてます。
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