ねぎおSTOPWAR

散歩する侵略者のねぎおSTOPWARのネタバレレビュー・内容・結末

散歩する侵略者(2017年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

※(追記)で読みづらくなってしまったので書き直しました。

《良かったところ》
演技については長谷川さんOK!ちゃーんと演じ分けが出来る技術は凄いです。
長澤まさみさんも頑張りましたよね。浮気に呆れて諦めているようで、宇宙人だとしてもいいのとばかりの溢れる愛に至る演技が良かったです。
龍平さんは味あっていいわあ。

所有の「の」を奪われた満島くんが、そのあとのセリフで、ひとつも「の」を使わないところは考えましたね。

《残念だったところ》
①脚本的には警官殺しちゃうあたりから、あれれってくらいに読める読める。ラストの「愛」「二ヶ月後」って安易では?だったらいっそ侵略攻撃で終わって良かった。キョンキョンが唯一の救い。

②監督の演出に主義主張を感じませんでした。この監督を評する言葉は「どことなく」「捉えどころのない」などが多いんですが、要ははっきり「これ!」というものがないのでは?

画面が退屈でした。フィックスから左パンが多く(笹野さんが出てくるシーンは面白かったけど・・)、例えば逃避行する直後、スーパーみたいなところで車停めて長澤まさみと松田龍平が近寄るでしょ。そこも左パンなんだけど、変に中途半端なタイミングで切り返しちゃった。一番おかしな編集でした。
(撮影は芦沢明子さんでした。「WOOD JOB!」「モヒカン故郷へ帰る」はバシッとしたロングのフィックスが中心。・・今回彼女らしいショットはありませんでした。)

③車中での会話シーンが気になりました。風力発電のプロペラがフロントウィンドウに映りこむのはアクセントが効いていて良かったです。が、今時合成バレバレに作るのは何故?
それにしても前記風力発電シーンの背景と、他の車中シーンの背景の、フォーカスの深さがだいぶ違います。これも意図的なのでしょうか・・。

④映画冒頭、家に入るシーン。通常死体に辿り着く場合のハリウッドはオーソドックスです。これはそうじゃない。・・で、それがいい悪いではなく、その意図なんで??と思いました。ビックリさせるではないわけで、ならば何?

⑤前田敦子さんがいるシーン、長澤まさみさんが二階に行くのは、(原作舞台がそうなのでしょうが)あまりに段取りが見え過ぎですよね。
人を動かす場合の意図がうまく隠されていない、自然に見えるように作られていないのでは?