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エンド・オブ・ステイツのmatchypotterのレビュー・感想・評価

エンド・オブ・ステイツ(2019年製作の映画)
3.7
ジェラルドバトラー無敵説をこの3作品で証明しきったシリーズ。

大統領の命を守るシークレットサービス。
過去2作では、ホワイトハウスが狙われようと、出先で大統領が襲撃に遭おうと何が起きても必ずその使命を全うしてきた男、マイクバニング、ジェラルドバトラー。

その彼が自分の体や家族、キャリアと向き合い、ついに現場から退く決断しかけたその矢先、、、またしても、大統領が襲撃に遭う。

そして、今回はその襲撃の容疑が彼にかけられてしまう。
1番近くで、大統領にずっと寄り添ってきたはずの彼が疑われ、逆にその大統領との絆を利用される展開。

しかしながら、それでも逃げ延び、襲撃で負傷した大統領のことを慮り、疑われてても命を狙われてても必ず大統領の元に戻り、黒幕を暴き、大統領の命を救い、襲い掛かる危機を振り払う。

まさに、献身性の塊のような男、マイクバニング。
絶対に諦めず、どこまで追い込まれても無実の罪を晴らす。

他作品で言うと、マクレーン警部補のような泥臭いしぶとさと強運を持ち、イーサンハントのような諦めの悪さと手際の良さがあり、ジェームズボンドのようなしたたかさを持つような。

無骨で荒っぽさを感じるが、それは相手がそう来るからそれを迎え撃つために合わせているような。
実のところはきめ細かく、隙がなく、手際の良さの方が彼の持ち味で、たとえ大勢を1人で迎え撃つことになっても、絶対にその窮地を乗り越えるスピード感としぶとさ、観察眼がスゴい男。

今回も濡れ衣を着せられているのでなかなか動けないものの、そこから確実に1つ1つ窮地を脱し、着実に戦況を覆す機会を掴む。

そして、そんな男を、ここまでの彼とのやり取りで培ってきた絆を信じてやまない男、、、大統領、モーガンフリーマン。

自分が昏睡状態から目覚めると、マイクが裏切ったことになっていて、国の脅威と化している。色々あってアメリカがロシアと戦争しようとしている。
周りがマイクの罪を疑わず、必死に足取りを追って拿捕するか、場合よっては討ち取ろうとしている中での彼ら2人にしかわからない特別な絆。

国の代表者と一介のシークレットサービス。
ただの“命を守られる男”と“壁になる男”ではないこの2人の関係性がこのシリーズの醍醐味と言える。

今回もまた、国を導く者を守り、国が破滅に向かうことを阻止する。

マイク、ジェラルドバトラーがいれば、この国は安心だ。大統領が何度命を狙われようとそれを押し返す男。

シークレットサービスに焦点を当て、彼らが体を張るところから、大統領の危機を救うところや、それに伴う政治の陰謀、仲間や家族の絆を描く。
そして、彼の父親もまた、完全にど田舎で老いぼれてるのに、、、強い。破壊力スゴい。

この3作目は、マイクが年齢的にもキャリア的にも現場にはいても過去作のようにキレッキレというわけではない。

だけど、ここまでの経験値や貫禄でより一層分厚いアクションとサスペンスがある。

いよいよ体が悲鳴を上げ始め、家族も持ち、マイク本人にも色々葛藤が出始める複雑さもある。
この3作、それぞれ違う切れ味と重みがある良いアクションシリーズ。


F:1883
M:13081
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