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肛門的重苦のromioのレビュー・感想・評価

肛門的重苦(2013年製作の映画)
1.5
多摩美での卒業制作とのこと。
冠木佐和子作品。

ネットにあった、担当教員によるコメントを載せておく。

冠木佐和子は変態である、もちろん表現者として。本作品は愛に満ち溢れた『Ici, la et partout』と、悲しみと苦悩が溢れ出た『肛門的重苦』の2本立てであるが、いずれも見る人によっては品性を欠いたお下劣作品と言われかねない。しかしここまで自身の好奇心と精神に正直な作品はそうそうない。自由にのびやかにイメージを紡いでゆく。特に『肛門的重苦』における震災以降の危機感と失恋の喪失感を同列に配し悪夢的混沌で見せきった構成と、乾いたエロスのポップさは見事である。なにせ上映時にも必ずや客席から笑いが漏れる。現に世界最大最古のアヌシー国際アニメーションフェスティバル2013の学生部門において日本人唯一のノミネート(それも2本)を成し遂げた世界が認めた変態である。あっぱれ!

教員のコメント、ウケる。
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