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ターシャ・テューダー 静かな水の物語のfumikaのレビュー・感想・評価

2.5
まるで絵本に出てくるような、花いっぱいに囲まれた昔ながらのお家に住む絵本作家ターシャ・テューダーのお話。

家の内装が素敵で興奮してしまう。お花に花瓶、暖炉、長年使われて味のある錆が目立つ鍋類、お人形、ティーカップ…全部全部素敵。ターシャの生き方そのものがお家に息づいているのだと観て思わずにはいられないです。

流行に流されず自分の信念を貫いた彼女の生き方は眩しいくらいに鮮やか。彼女以上にここまで自然を愛し逆らわないように丁寧に暮らしている人はそうそういないんじゃないかな。スティルウォーター教。水のように穏やかで静かな暮らし。

現代日本の喧騒の酷さでは決して真似できないなぁ…とは言いつつ、彼女の生き方は日本古来の文化を見直す最近の動きと同じですね。彼女はそれを幼い頃からずーっと亡くなるまで大切にしてきたということでしょう。

忙しすぎて心が苦しくなったら、ちょっと立ち止まって思い出してみようと思える作品です。
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