sonozy

Mのsonozyのレビュー・感想・評価

M(1951年製作の映画)
3.0
『M(フリッツ・ラング)』から20年後のジョセフ・ロージーによるリメイク。

当然ながら、画質、フレーミング、ショットなどのセンスは向上してますが、犯人役のピーター・ローレの存在感とあの口笛「山の王の宮殿にて」のメロディが強力だったオリジナルにはやはり及ばずという感じです。

メインのキャスティング/演出もそれぞれいまひとつという印象。
殺人犯ハロー(デヴィッド・ウェイン)はケビン・コスナー崩れ?だし、
カーニー警部(ハワード・ダ・シルヴァ)もギャングのボス、マーシャル(マーティン・ガベル)も深みに欠ける。
マーシャルの側近リガート(大男)がずっとニヤケてるのも気になる。
…etc

特にクライマックスのラストは、オリジナルよりもハローの人物像/背景に迫ってはいるものの、彼を弁護するマーシャルお抱えのアル中の弁護士ダン(ルーサー・アドラー)が射殺されてしまうなど余計な要素も。。
sonozy

sonozy