りめんばーみー

ぼくの名前はズッキーニのりめんばーみーのレビュー・感想・評価

ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)
4.5
やっと『ぼくの名前はズッキーニ』を朝一で鑑賞。

一言でいえば、傑作!
『リメンバー・ミー』も嫌いではないが、作品はこっちのほうが上!!

【ストーリーの良さ】
孤児院ものの悲しさは抑えられ、少年少女たちの日常が明るく描かれる。その合間合間に、親との関係性、親がいないことへの悲しみが挟まれる。
絶妙なバランスだと思った。
シモンとの別れの夜は落涙を超えて、心が震えた。ほんとに良くあるシーンなんだけども、少ない言葉に震えた。


【ストップモーションアニメの表現】
俳優の演技とは違う繊細さが素晴らしい。
ストップモーションアニメがやれることを十分に生かしているからこその繊細さ。
例えば、スキー場へと向かうバスの中の手をつなごうかどうか迷うシーン。このシーンが生身の人間よりも、ズッキーニの気持ちが表現され、とても良かった。
自分が好きなシーンは、
ベットで爆発する話を聞いた時の各自の表情は最高!
スキー場の行き帰りのズッキーニの繊細な表情
スキーの夜の楽しげな子供たちのダンス
はじめの警官のレイモンが面接している時の2人の表情
どれも見ていて幸せにしてくれる。


『KUBO』に続き、ストップモーションアニメの傑作だと思う。
りめんばーみー

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