しろ

ぼくの名前はズッキーニのしろのレビュー・感想・評価

ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)
4.2
9歳の少年イカールは、ママからズッキーニって呼ばれてる。
たぶん悪口の意味を含んだ呼び名なんだけど、ママから貰ったものとして大事にしてるんだ。

物語の冒頭で意図的ではないけれどママを殺してしまったズッキーニ。

親切な警官レイモンに付き添われ養護施設に入ったズッキーニ。
そこで出会う子供たちも訳あり。
児童虐待、育児放棄、国外強制退去、殺人、薬物摂取など親に問題があり、一緒に暮らせなくなった子供たち。

そんな重過ぎる問題を抱えてるけど、物語は淡々と進行する。

リーダー格のシモン、一目惚れしたカミーユ、施設のみんなと徐々に打ち解けてく姿をみると心が少し暖かくなる。

カミーユが涙した時にズッキーニが言ったセリフ

『涙は嬉しい時にも出るよ』

このセリフ一つで、映画作りに携わった人、翻訳した人、吹き替えした峯田和伸さんの作品に対する愛情が伝わってきた。
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