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ぼくの名前はズッキーニのKotaのレビュー・感想・評価

ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)
3.7
“みんなと一緒にいることが、こんなにステキだと思わなかった。”

浮気をして家を出た父親と、アルコール中毒の母親。そんな家庭環境だったズッキーニは同じような境遇の子供達が住む施設で今まで知らなかった愛を見つけていく。

世界中で問題である親に捨てられた子供達を、カラフルな色と音楽で鮮やかに描いたアニメーション。60分の中に悲しみや寂しさ、そして嬉しさや楽しさが詰まっていて高評価も納得の完成度。特に施設の中で強がって嫌な奴を演じるシモンが良かった。

“マックス&メアリー”の時も感じだけど、このクレイアニメっぽい眼の大きな作画は感情表現(特に何とも言えない寂しさ)が凄くて直ぐに感情移入して泣きそうになってしまう。大粒の涙が初めて“嬉し泣き”になるあの瞬間に幸せが溢れている。思ったより重いテーマではあったので、観る人は心構えを。
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