daiyuuki

アナベル 死霊人形の誕生のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

アナベル 死霊人形の誕生(2017年製作の映画)
4.3
舞台は、12年前に幼い愛娘を亡くす悲劇に見舞われた人形師とその妻が暮らす館。 そこへやって来た孤児院の6人の少女たちとシスター。新生活に心躍らせる彼女たちだったが、家の中には不気味な雰囲気が漂っていた。いるはずのない何者かの気配、無人の部屋で鳴り出すレコード、自然に開閉するドア、不気味な物音――。 
脚の不自由なジャニスは、怪現象を敏感に察知し、怯えを隠せずにいた。 
ある晩ジャニスは、鍵が掛かっているはずのドアが開いていることに気づく。中を覗くと、そこにいたのは――<アナベル>だった!呪いの封印を解かれた<アナベル>は、執拗にジャニスを追い詰める。弱みを見せたら最後、次々と少女たちに襲いかかる。 逃げても、捨てても、<彼女>は憑いてくる! <アナベル>人形の正体とは! ? 
少女たちは容赦のない史上最恐の呪いから逃れることができるのか! ? 
「死霊館」シリーズに登場し、「アナベル死霊館の人形」では、子供から大人まで恐怖の淵に突き落としたアナベル人形誕生の秘話に迫った心霊サスペンスホラー。
「死霊館」シリーズの十八番である閉めたはずの扉が閉めても何度も開き、何もいないのに気配を感じるなどの何気無い怪異から、人形がいつの間にか付いてきたり、電気がチカチカしたり、呻き声がしたり、徐々に怪異がエスカレートしていく展開は、「死霊館」シリーズならではのリアルな戦慄がある。
ポリオになってしまったジャニスの孤独感、娘を亡くした人形師夫妻の癒えぬ悲しみと娘に会いたいと願う悲痛な思いが丁寧に描かれているので、クライマックスで明かされる「アナベル人形誕生の秘密」は悲痛で悲しく説得力がある。
アナベル人形に取り憑いた邪悪なものが猛威を振るうクライマックスは、屋敷内の仕掛けを利用したショッキングシーンの連続。
「死霊館」シリーズのファンなら楽しめる心霊サスペンスホラー映画。
daiyuuki

daiyuuki