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夜は短し歩けよ乙女のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)
4.0
クラブの後輩である“黒髪の乙女”に思いを寄せる“先輩”(声:星野源)は、“なるべく”“彼女の”“目にとまる”の頭文字を取った“ナカメ作戦”で彼女の気を引こうとする。
春の先斗町では春画コレクターの東堂に遭遇したり詭弁論部の飲み会に乱入したり京都の大物・李白とニセ電気ブランを呑み比べをしたり、夏の古本市では古本市の神様が引き起こす騒動に巻き込まれたり、秋の学園祭ではゲリラ演劇に参加したり、そして冬……。
京都の街で、個性豊かな仲間達が次々に巻き起こす珍事件に巻き込まれる“先輩”。季節ばかりが過ぎていき、外堀を埋めることしかできない“先輩”の思いの行方は……?
森見登美彦の同名ベストセラー小説を、アニメ映画化。
ストーリーは、先輩に片思いされている黒髪の乙女が、京都の夜で美味しいお酒を追い求めて歩く中で、天狗の樋口や京都の大物・李白など奇妙なものたちと遭遇して奇妙な出会いが引き起こす騒動を、「これも何かの縁」と積極的に巻き込まれていく一夜の冒険が、主軸になっている。
酒豪で人に壁を作らず、奇妙な騒動に踏み込んでいく冒険好きで好奇心旺盛な黒髪の乙女の冒険を、先輩と一緒に追う内に黒髪の乙女の魅力に惹き込まれるファンタジーアドベンチャーが、魅力的です。
先輩のキャラクターが薄いのが、惜しい。「お友達パンチ」「詭弁踊り」など、摩訶不思議な世界観が京都文化に関係しているのが、作者の京都愛が凝縮されています。
「ここで出会ったのも、何かのご縁」
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