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夜は短し歩けよ乙女のめるのレビュー・感想・評価

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)
3.6
「夜は短し、歩けよ乙女」


これって『四畳半神話大系』のスピンオフ作品みたいなものかな?続編だと思っていたけど違うような…
※違うらしいです。

四畳半では「私(先輩)」が主人公だったけど、今回はどちらかといえば「黒髪の乙女」が主人公みたいだった。

声の出演が違うので最初はどのキャラクターにも違和感があったんだけど、それは話が進んでいくうちに馴染んでいった。ただ、先輩は…うーん、四畳半の早口語りがインパクト強すぎて星野源さんの先輩は最後まで合わなかった。

黒髪の乙女がこちらもすっごく可愛かった。お酒強すぎ(笑)
私も最近お酒に強いことが分かったから黒髪の乙女みたいな女の子になりたいかも!でも、あんなに飲んだら寿命が縮まりそうで非常にこわい(笑)

黒髪の乙女が先輩に会いに行くシーンのふたりの脳内イメージ描写(?)が面白かった。黒髪の乙女が先輩のところに行くまでの苦難と先輩が自分の気持ちをまとめられない葛藤がダイナミックな演出で表現されていて良かった。

古本市の神様が現れたときに思わず「小津ー!」と叫んでしまった(笑)本物の小津が局のテレビにチラッと写っただけで出てこなかったのは残念だったけど、同じ声優さんで怪しげな神様に姿を変えて出てきてくれたのが嬉しかった。小津ってほんとに何者なん?(笑)

正直言うとストーリーはちょっとのめり込めなかったんだけど(特にミュージカルのあたり)、もともと湯浅監督の演出が好きだから楽しかった。面白いというより楽しいという言葉が似合う作品。

京都の街並みが素敵でした。こんな街なら一晩でもいいから長く感じる夜を過ごしてみたい。

ちょっとだけモチグマンが出てきた(((*´ω`*)))


P.S.
小説を読みました!…とても良かった!これは原作を読んでから映画を観るほうが内容もよく理解できて楽しめると思います。

P.S.2
12月に京都で森見登美彦小説の聖地巡礼をしました!木屋町のバーで「黒髪の乙女」と「偽電気ブラン」をいただきました~。また京都巡りをしたい!
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