ウルフガー

いぬやしきのウルフガーのレビュー・感想・評価

いぬやしき(2018年製作の映画)
-
アマゾンプライムにて視聴。原作は途中までしか読んでいない。思ったよりちゃんとした映画だった。なかなか面白い。木梨さんもはじめのうちこそ木梨さんだと思って見てたけどだんだん主人公に見えてきた。派手なシーンも見応えある。ラストはちょっと不満。

ちょっと長さを感じるというかテンポが遅い気がした。芝居の間がちょっと長い感じがするんだよね。緊迫したシーンでも時を止めて芝居するところがあったり。そういうところは気になった。

原作をマイルドにしてあるとはいえここまで血生臭い映画になってれば相当頑張ってると思う。ハリウッド映画ではこうはならない。この「ハリウッド映画に寄せてはいるものの根本的には日本映画」というところは好感が持てる。土壌が違うんだから違うものになって当然でそれは原作にもあるところなので。

結局のところ犬屋敷も獅子神も自分の周りの状況にちゃんと向き合うことができない人間で、スーパーパワーを持ってもそれは変わらず一方は殺戮、一方は人助けを代償行為として現実から逃避している。そういう意味では同じ穴のムジナなんだよね。

だからどっちにもイマイチ感情移入しにくいんだけどそれはそもそもそう作ってる。それだけにこのラストはとってつけたように感じてしまった。
ウルフガー

ウルフガー